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MOL has been selected by the Ministry of Environment in Japan to present at the Japan pavilion at COP 28 in UAE this year. CEO Takeshi Hashimoto will head the attending team to showcase the company’s contributions and ambitions as represented by the BLUE ACTION initiative.
Maritime sustainability, and the sustainability goals of the whole world, must be aligned.
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MOL showing the way at COP28
商船三井の風を活用する革新的なアプローチは、次世代の大型船舶の動力源の一部として世界中で注目され、高い評価を得ている。
ノルウェー科学技術大学で海洋システム工学の教授を務めるスタイン・オヴェ・エリックスタッド氏は「ウインドチャレンジャーは、温室効果ガス排出量削減に大きく貢献するものです」と語る。「たとえ技術が開発途上で、投資の採算性が不確実であったとしても、行動を起こす船主がいることが重要なのです」
「商船三井のイニシアチブに、他の団体も追随することは間違いないでしょう」と同氏は続ける。
「実際に運航する船舶にこの技術を搭載し、実際の航海から運用上の課題と削減量を検証できるのは非常に価値のあることです。設計者が図面上で考えられることには限界があります」
海運業界の温室効果ガス排出量は、全世界の排出量の約3%を占める。エリックスタッド氏は、IMOが「2050年頃までにネットゼロ達成を目指すという非常に野心的な排出削減目標」を立てたことを踏まえ、新技術の登場はタイミングが良いものだと指摘する。
また、こうした技術が燃料節減と温室効果ガス排出量削減で大きな成果を上げているとしつつも、更なる可能性を秘めているとも確信している。
「既存船舶への導入のみならず、風力利用を前提として設計された船舶も登場するでしょう。さらには、航路設定や船舶スケジューリングにも変化が起こるでしょう。低速航行も取り入れ、高風速地域の風力を活用するために航路やスケジューリングがより可変的なものになるのです」
最大25%の温室効果ガス排出量削減が可能とする予測もあるなか、同氏は「原理的には100%風力推進の船を建造することもできます。200年前まではそうだったのですから」とも述べた。
最先端のデザイン
ウインドチャレンジャーが、海運業界を飛躍的に前進させることは間違いない。だが、商船三井には将来に向けたさらに大きな野望がある。
ウインドチャレンジャーを搭載した船は、2024年に2隻目、Green Windsが竣工しており、2030年までに25隻、2035年までに80隻を投入する計画だ。
商船三井の挑戦は続いており、1隻に複数のウインドチャレンジャーを設置するなど、更なる技術改良を進めている。そして、その究極の目標がウインドハンタープロジェクトである。このプロジェクトでは、風力を利用して生成した水素を航行に利用する、究極のゼロ・エミッション船の建造を目指す。
強風時に水素を生産・貯蔵し、風が弱いときには貯めた水素を利用することで、航行中の温室効果ガス排出量ゼロを実現する夢の船を形にするのだ。将来的な目標として、洋上の風力で生産した水素を陸上消費向けに供給する水素生産プラント船とすることまで視野に入れている。
乗り越えるべき課題はあるとしながらも、商船三井は全力を挙げてこのプロジェクトに取り組んでおり、2030年までのプロトタイプ完成を目指しているという。完成した船は“風力黄金時代”の到来を告げることになるだろう。
将来を見据えて
商船三井の歴史は1884年まで遡り、以来140年にわたって、貨物船の運航において新たな指針を示してきた。社長の橋本剛氏は、同社が自然環境にも優しい最先端の船舶を開発する重要性をいち早く把握したと語る。
「海運セクター全体の温室効果ガス排出量を削減するためには、自ら先陣を切り、業界として目標を達成できるように他社にアクションを促すことが重要だと考えています」
国際海事機関(IMO)は、海運業界において2050年頃までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成するという目標を掲げている。橋本社長は将来的なゼロ・エミッション船の開発計画があるとしつつも、「排出量削減のための施策を今すぐ進めていくことが重要」だと力説する。
実際に商船三井は、IMOや他の海運会社に先駆けて独自にネットゼロ目標を設定し、ウインドチャレンジャーなどのソリューションで業界を先導してきた。
「ローターセイルやカイトなど、風を利用して船の推進力を生み出す動きは業界全体で盛り上がりを見せています」と橋本社長は語る。
ウインドチャレンジャー計画は、商船三井が掲げる環境ビジョン2.2の“2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目指す”ために必要な5つのアクションの1つ“更なる省エネ技術の導入”の一環であり、自社は環境先進企業であるという意識が社内で醸成されているとも述べた。
「松風丸はウインドチャレンジャーを搭載した初めての船となりましたが、期待通りの燃料節減を実証してくれました。ウインドチャレンジャーは代替燃料が広く普及するまでの間はもちろん、普及した後でも、使用燃料を削減できるという点で、代替燃料コストを抑えることができるので、現状のみならず、今後長らく活躍できるものだと思っております。」
同社は造船所と協力してウインドチャレンジャーを改良し、更なる軽量化に向けた開発と量産化プロセスの構築に取り組んでいる。
「ウインドチャレンジャー計画は、グループ全体のビジョンを目標とアクションの両面で体現しています。ネットゼロ達成への強力な手段として、この技術を国内外に広めていくと同時に、代替燃料と代替燃料船の使用を通じて、海運業界における2050年までのネットゼロ達成に向けた機運を高めていきたいと思います」
常に先駆者たる商船三井
ウインドチャレンジャーの開発を担当したチームによると、新技術を開発するのと同時に、“風力を推進力とする船など過去のものである”という通念を払拭する必要があったという。
開発担当チームはこう語る。「参考にできる過去の関連事例がなく、デザインの指針もなかったため、私達が設計した帆のデザインの効率性を疑問視する人が多くいました。私達にとっての最大の課題は、この計画の成功を周りに説得することだったのです」
「松風丸のように大きな船で、自然の再生エネルギーを活用できるかについては不確実性が非常に高かったので、実際に効率的な運用が可能であることを実証できたことは極めて意義深いことだと思います」
開発担当チームは、松風丸にウインドチャレンジャーを初めて搭載した際に高い目標値を設定し、結果、この技術を信じた自分たちは間違っていなかったと証明された。
「松風丸で実際に削減できた温室効果ガスの排出量はシミュレーション値に近いものであり、私達が期待していた通りのものでした」。彼らの次なる焦点は、将来に向けた更なる効率性の向上と排出量の削減のための開発だという。
常識に挑む
2022年10月、商船三井が独自に開発した「ウインドチャレンジャー」を初めて搭載した松風丸が竣工。以来、日本の港とオーストラリア、インドネシア、北米等をそれぞれ結ぶ航海を行ってきた。
松風丸は、10万トン型のばら積み船だ。その船首にそびえ立つ最新鋭の帆「ウインドチャレンジャー」が風を捉えることで船の推進力を更に生み出すというユニークな構造になっている。
この技術により燃料消費量を、日豪間の航路で5%、日米間では8%も削減することが実現しており、1日においては最大17%という驚くべき削減効果も確認されている。
こうした船舶の開発・運航は、2050年までにネットゼロ・エミッションの達成を目指す商船三井の目標に見事に合致したものだ。
幅15m、高さ53mの帆は、表面素材に軽量なガラス繊維強化プラスチックが採用されているほか、最適な風量を捉えられるよう自動で回転する。ウインドチャレンジャーに備えられたセンサーが感知した風速と風向きのデータに基づいて、自動的に制御されているのだ。
船舶が世界中を航海中
800+
ウインドチャレンジャーによって削減できる温室効果ガス
8%
日本ー北米間航路
5%
日本ーオーストラリア間航路
17%
最大17%燃料削減(1日)
2020年代
ネット・ゼロ・エミッションの外航船を配備する
2035年まで
温室効果ガス排出原単位を45%削減
温室効果ガス排出原単位を45%削減
45%
2050年まで
グループ全体の総力を結集し、温室効果ガス排出量ネットゼロを達成する。
中長期目標
中長期目標達成のための5つのアクション
01
クリーンエネルギー の導入
02
さらなる省エネ技術の導入
03
効率オペレーション
04
ネットゼロを可能に するビジネスモデル 構築
05
グループ総力を 挙げた低・脱炭素 事業拡大
新時代の
風を捉える
商船三井
MITSUI OSK LINES
商船三井が、船舶に最新鋭の帆を搭載することで新時代を切り開こうとしている。そしてこの帆は、人々が想像するような昔ながらの布の帆とは全く異なるものである。
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制作:ロイター・プラス、提供:
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EN
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MOL has been selected by the Ministry of Environment in Japan to present at the Japan pavilion at COP 28 in UAE this year. CEO Takeshi Hashimoto will head the attending team to showcase the company’s contributions and ambitions as represented by the BLUE ACTION initiative.
Maritime sustainability, and the sustainability goals of the whole world, must be aligned.
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MOL showing the way at COP28
商船三井の風を活用する革新的なアプローチは、次世代の大型船舶の動力源の一部として世界中で注目され、高い評価を得ている。
ノルウェー科学技術大学で海洋システム工学の教授を務めるスタイン・オヴェ・エリックスタッド氏は「ウインドチャレンジャーは、温室効果ガス排出量削減に大きく貢献するものです」と語る。「たとえ技術が開発途上で、投資の採算性が不確実であったとしても、行動を起こす船主がいることが重要なのです」
「商船三井のイニシアチブに、他の団体も追随することは間違いないでしょう」と同氏は続ける。
「実際に運航する船舶にこの技術を搭載し、実際の航海から運用上の課題と削減量を検証できるのは非常に価値のあることです。設計者が図面上で考えられることには限界があります」
海運業界の温室効果ガス排出量は、全世界の排出量の約3%を占める。エリックスタッド氏は、IMOが「2050年頃までにネットゼロ達成を目指すという非常に野心的な排出削減目標」を立てたことを踏まえ、新技術の登場はタイミングが良いものだと指摘する。
また、こうした技術が燃料節減と温室効果ガス排出量削減で大きな成果を上げているとしつつも、更なる可能性を秘めているとも確信している。
「既存船舶への導入のみならず、風力利用を前提として設計された船舶も登場するでしょう。さらには、航路設定や船舶スケジューリングにも変化が起こるでしょう。低速航行も取り入れ、高風速地域の風力を活用するために航路やスケジューリングがより可変的なものになるのです」
最大25%の温室効果ガス排出量削減が可能とする予測もあるなか、同氏は「原理的には100%風力推進の船を建造することもできます。200年前まではそうだったのですから」とも述べた。
最先端のデザイン
ウインドチャレンジャーが、海運業界を飛躍的に前進させることは間違いない。だが、商船三井には将来に向けたさらに大きな野望がある。
ウインドチャレンジャーを搭載した船は、2024年に2隻目、Green Windsが竣工しており、2030年までに25隻、2035年までに80隻を投入する計画だ。
商船三井の挑戦は続いており、1隻に複数のウインドチャレンジャーを設置するなど、更なる技術改良を進めている。そして、その究極の目標がウインドハンタープロジェクトである。このプロジェクトでは、風力を利用して生成した水素を航行に利用する、究極のゼロ・エミッション船の建造を目指す。
強風時に水素を生産・貯蔵し、風が弱いときには貯めた水素を利用することで、航行中の温室効果ガス排出量ゼロを実現する夢の船を形にするのだ。将来的な目標として、洋上の風力で生産した水素を陸上消費向けに供給する水素生産プラント船とすることまで視野に入れている。
乗り越えるべき課題はあるとしながらも、商船三井は全力を挙げてこのプロジェクトに取り組んでおり、2030年までのプロトタイプ完成を目指しているという。完成した船は“風力黄金時代”の到来を告げることになるだろう。
将来を見据えて
商船三井の歴史は1884年まで遡り、以来140年にわたって、貨物船の運航において新たな指針を示してきた。社長の橋本剛氏は、同社が自然環境にも優しい最先端の船舶を開発する重要性をいち早く把握したと語る。
「海運セクター全体の温室効果ガス排出量を削減するためには、自ら先陣を切り、業界として目標を達成できるように他社にアクションを促すことが重要だと考えています」
国際海事機関(IMO)は、海運業界において2050年頃までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成するという目標を掲げている。橋本社長は将来的なゼロ・エミッション船の開発計画があるとしつつも、「排出量削減のための施策を今すぐ進めていくことが重要」だと力説する。
実際に商船三井は、IMOや他の海運会社に先駆けて独自にネットゼロ目標を設定し、ウインドチャレンジャーなどのソリューションで業界を先導してきた。
「ローターセイルやカイトなど、風を利用して船の推進力を生み出す動きは業界全体で盛り上がりを見せています」と橋本社長は語る。
ウインドチャレンジャー計画は、商船三井が掲げる環境ビジョン2.2の“2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目指す”ために必要な5つのアクションの1つ“更なる省エネ技術の導入”の一環であり、自社は環境先進企業であるという意識が社内で醸成されているとも述べた。
「松風丸はウインドチャレンジャーを搭載した初めての船となりましたが、期待通りの燃料節減を実証してくれました。ウインドチャレンジャーは代替燃料が広く普及するまでの間はもちろん、普及した後でも、使用燃料を削減できるという点で、代替燃料コストを抑えることができるので、現状のみならず、今後長らく活躍できるものだと思っております。」
同社は造船所と協力してウインドチャレンジャーを改良し、更なる軽量化に向けた開発と量産化プロセスの構築に取り組んでいる。
「ウインドチャレンジャー計画は、グループ全体のビジョンを目標とアクションの両面で体現しています。ネットゼロ達成への強力な手段として、この技術を国内外に広めていくと同時に、代替燃料と代替燃料船の使用を通じて、海運業界における2050年までのネットゼロ達成に向けた機運を高めていきたいと思います」
常に先駆者たる商船三井
ウインドチャレンジャーの開発を担当したチームによると、新技術を開発するのと同時に、“風力を推進力とする船など過去のものである”という通念を払拭する必要があったという。
開発担当チームはこう語る。「参考にできる過去の関連事例がなく、デザインの指針もなかったため、私達が設計した帆のデザインの効率性を疑問視する人が多くいました。私達にとっての最大の課題は、この計画の成功を周りに説得することだったのです」
「松風丸のように大きな船で、自然の再生エネルギーを活用できるかについては不確実性が非常に高かったので、実際に効率的な運用が可能であることを実証できたことは極めて意義深いことだと思います」
開発担当チームは、松風丸にウインドチャレンジャーを初めて搭載した際に高い目標値を設定し、結果、この技術を信じた自分たちは間違っていなかったと証明された。
「松風丸で実際に削減できた温室効果ガスの排出量はシミュレーション値に近いものであり、私達が期待していた通りのものでした」。彼らの次なる焦点は、将来に向けた更なる効率性の向上と排出量の削減のための開発だという。
常識に挑む
2022年10月、商船三井が独自に開発した「ウインドチャレンジャー」を初めて搭載した松風丸が竣工。以来、日本の港とオーストラリア、インドネシア、北米等をそれぞれ結ぶ航海を行ってきた。
松風丸は、10万トン型のばら積み船だ。その船首にそびえ立つ最新鋭の帆「ウインドチャレンジャー」が風を捉えることで船の推進力を更に生み出すというユニークな構造になっている。
この技術により燃料消費量を、日豪間の航路で5%、日米間では8%も削減することが実現しており、1日においては最大17%という驚くべき削減効果も確認されている。
こうした船舶の開発・運航は、2050年までにネットゼロ・エミッションの達成を目指す商船三井の目標に見事に合致したものだ。
幅15m、高さ53mの帆は、表面素材に軽量なガラス繊維強化プラスチックが採用されているほか、最適な風量を捉えられるよう自動で回転する。ウインドチャレンジャーに備えられたセンサーが感知した風速と風向きのデータに基づいて、自動的に制御されているのだ。
船舶が世界中を航海中
800+
ウインドチャレンジャーによって削減できる温室効果ガス
8%
日本ー北米間航路
5%
日本ーオーストラリア間航路
17%
最大17%燃料削減(1日)
Video here
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2020年代
ネット・ゼロ・エミッションの外航船を配備する
2035年まで
45%
2050年まで
グループ全体の総力を結集し、温室効果ガス排出量ネットゼロを達成する。
中長期目標
中長期目標達成のための5つのアクション
01
クリーンエネルギー の導入
02
さらなる省エネ技術の導入
03
効率オペレーション
04
ネットゼロを可能に するビジネスモデル 構築
05
グループ総力を 挙げた低・脱炭素 事業拡大
商船三井が、船舶に最新鋭の帆を搭載することで新時代を切り開こうとしている。そしてこの帆は、人々が想像するような昔ながらの布の帆とは全く異なるものである。
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MITSUI OSK LINES
新時代の風を捉える商船三井
温室効果ガス排出原単位を45%削減
温室効果ガス排出原単位を45%削減